2010年9月アーカイブ

増える家族崩壊

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 先日、数年来の知人より突然、「主人から離婚勧告を受けた』という報告を受けました。特別驚きはしませんでした。世間一般では、最近は特別珍しい話ではありませんし、子供たちの学校でも母子、父子家庭は増加しています。もう以前から、夫婦関係は崩壊していたようなので、よくここまで続いたなというのが、正直な感想でした。

 彼女の家庭環境は、他人から見ると悪くありません。私も彼女に初めてあった時は、幸せそうな人なんだという印象でした。そこそこ美人で、お料理も上手で、社交的で、優しくて、綺麗な洋服を着て、持ち物はすべて有名ブランド品。ご主人は自営業、子供たちは、全国的にも少しは名の知れた学校に通っています。
 ただ、気になっていたのは、実母との関係が悪い事、本当の親友がほとんどいない事です。例えば、彼女の実母は、彼女の家の物で、気に入った物(高価なもの)は好きなように持って帰ったり、実家には孫の面倒はしんどいから、長期では帰ってこないように言われているなど、普通ではちょっと考えにくいですよね?それに、彼女からは、学生時代の親友や同僚の話は一切聞いた事がありあせん。おそらく、本当に困った時に相談できる親友がいないのでしょう。彼女の主張はいつも自己中心で、人の意見等全く耳に入らないようで、彼女にとっていい人とは、自分に優しい人、自分の思い通りになる人で、それ以外の人(特に気に入らない人)には、普通では考えられない言動を繰り返すのですから...。とはいえ、知り合った頃より、うつ病の薬を服用していました。そのため、そういう人なのだという認識で付き合ってきましたが、この先、彼女はどうするのでしょうか?

 うつ病は、今や誰にでもなりうる病気です。その定義も様々ですが、今後さらに社会が混沌とするに比例して、増加していくでしょう。今や、日本だけでなく、中国でも精神病(うつ病)人口の増加が問題視されています。

 
 最近では、押尾学の事件や田代まさし薬物所持の逮捕のニュースなどの報道がありましたが、なにも薬物依存は覚せい剤などの薬だけではないように思います。私は、彼女の「私、この薬に生かされているの」という言葉が、忘れられません。何度も、うつ病の薬の多量接種を心配して、「大丈夫なの?」と言いましたが、返事はありませんでした。そして、会うたびに顔色が悪くなっていました。

 彼女の今後の生活も気になりますが、子供たちが一番心配です。子供が一番の被害者です。彼女自身は意外と高額の養育費と慰謝料?そして、財産分与を申し立てしそうですが...。私は、旦那様とも面識がありますが、少々お気の毒に思います。けれれど、いくら仕事が忙しくても、もう少しきちんと彼女に向き合っていれば、違った結果になっていたのかもしれません。余談ですが、せっかく昨年高級住宅街に建てたあの豪邸は、いったいどうするのでしょうか? ちょっと気になります(笑)

 家庭崩壊の形も、多種多様ですが、激増しているのを感じています。何だかこういう話を聞くと、気がめいってしまいます。でも最終的には、すべては自分自身の選択次第です.。
 私自身、「秋月」に入会してからそう長くないのですが、「秋月」の中では、高度な信頼関係が築かれていると感じます。私の知る限り、皆さん信頼できる人ばかりです。こんな社会なら、うつ病や薬物に依存する何てことはないでしょう。
 
 私は、彼女を通して色々な事を学びました。時には、理不尽な目にあったりしましたが、私自身、彼女を通して、何が大切なのかということのが再確認できたように思います。彼女には大切な子供がいます。それが、まだ救いだと思います。自分の事しか考えないような身勝手な行動に出る事だけはせず、今後は子供たちの為に頑張ってほしいです。



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  iphoneを使用し始めてから、半年あまり。基本的なアプリはダウンロード済みですが、実にいろいろなアプリがあります。個人的には、中国語関係や、Skype、fring、Echofon、nike+やニュース関係やお天気、どれも実用的なものしか使用できていませんが、これでは宝の持ち腐れです。そこで、色々なアプリを試していこうと思いました。

 今回、iPhoneでスピードを測定できるアプリを試してみました。
こちらは、iPhoneやiPadにインストールし、車やバイクに乗るとスピードメーターを表示します。
画面はデジタル表示で、時速/Km又はマイルかを設定する事ができます。これ以外に難しい設定はいりません。初めは、たったこれだけで本当に測定できるのか疑問でしたが、車が加速すると、すぐに速度が表示されました。

使用した感想としては、正直タイムラグが気になりました。これは、フリーのソフトなので仕方ありませんが、正確さに関しては、まだまだ改善が必要です。普通のガソリン車(1500ccクラス)とトヨタのハイブリッド車(2500cc以上クラス)の両方では、違いがあるのかどうかも試してみましたが、タイムラグた誤差の関しては、顕著な違いは見られませんでした。スピードが出ている時の方が、正確な速度が出ていたように思うので、次は、高速で測定してみたいと思います。(軽自動車は、所持していないので試していません)

こちらも、同じようなアプリですが、表示画面が3種類から選ぶ事ができます。時速/Km、マイル、ノットを選択できます。画面には時速と走行距離が表示されます。

正確さは、若干こちらの方が上かと感じましたが、どちらもタイムラグはありますので、今後の改善が楽しみです。こちら、有料のアプリも出ています→Speed Box(¥450)

車以外でも、新幹線や船、飛行機(電源を入れられないので、実際には不可能だと思いますが)、バイク、自転車、スキー、もしかすると陸上でも測定できるかもしれません。用途の可能性は広がります。次回は、自動車以外でも色々試してみようと思います。
この他にも、Speed Mate(有料)などたくさんあるようです。


ちなみに、息子たちには結構好評でした。どこで速度を測定しているのとか、iPhoneと車とはどことも接続していないのにどうして測定できるの?などと、不思議そうに見ていました。

 一ついえるのは、DSiなどのゲーム機で遊ぶより、こういったアプリを体験したりする方が、よっぽど好奇心を刺激するということです。昨日突然iPhoneのイヤホンが壊れてしまったので、朝から心斎橋のアップル直営店に行きましたが、子供連れの家族や、外国人が多かったです。教育ソフトも多く、思わず店頭のiPadやiPhone4,iPod Touch,iMacなどすべて、実際に見て、触ってきました。子供にはiPad、家には27インチのiMacがあれば、更に楽しくなりそうです!





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 先日から、尖閣諸島をめぐり、中国、香港、台湾、日本といろいろな抗議や議論が、国家間だけでなく、ネット上でも繰り広げられています。おそらく、今後もこういった問題が多発するでしょう。

 現在、中国がなぜ海に進出してきているのかというのには、大きく二つの理由が挙げられます。
一つは、アメリカの力が弱まったこと、中国が今や世界第2位の経済大国へと発展し、軍事力の強化にも努めてきた事が挙げられます。
二つ目は、国境の安定が挙げられます。ソビエトが崩壊し、北方からの脅威が消滅し、チベット自治区の問題も今は落ち着いています。

 古来より中国は、日本と違い四方をぐるりと外国に囲まれています。これは、四方を海に囲まれた日本よりも、国防という点では非常に不利な地理的条件に置かれています。それ故に、国防には苦心してきた歴史があります。そして、それが近代化を遅らせる要因の一つになっています。

 1405年明の時代、永楽帝は宦官の鄭和に命じて、大艦隊を率いて海外遠征を行いました。7回にわたりインド洋やアラビア海をめぐり、遥かアフリカの東岸にまで達しましたが、鄭和の死後、明はこの派遣をやめてしまいました。それに取って代わるかのように、西洋人による大航海時代がはじまり、やがてその西洋人が世界を制覇していきました。
なぜ、明は大航海をやめたのでしょうか?それは、中国の地理的要因です。明王朝は、北方のモンゴル民族に備えなくてはいけませんでした。明王朝といえども、海と陸の二正面同時作戦を行えるほどの国力はありませんでした。北方の国防の要である「万里の長城」を守るには、莫大な軍事費がかかります。つまり、領土は増えないのに、維持費に莫大な費用がかかるのです。そのため、いち早く火薬や羅針盤などのすばらしい発明国家であるにも関わらず、隣接する国の脅威が少ない西洋人、とりわけ地理的条件に恵まれたアメリカなどがそれらを発展させ、科学技術をリードしていったという皮肉な結果になっています。

 しかし、この千年の歴史の中で、3度だけこの「万里の長城」のくびきが消滅した時期があります。
  • 13世紀の元のフビライの時代→史上初めて日本本土に侵攻、東南アジアにも海軍を送る
  • 17世紀の清の康煕帝の時代→台湾に侵攻、直轄地とする
  • 21世紀初頭の現代
という訳で、ソ連崩壊に伴い、隣接する北の敵が実質消滅したので、今正にその三度目のときといえます。アメリカの撤退がさらに追い風となるのか、またしても「万里の長城のくびき」により、内陸に引き戻されるのかは、中ソ関係、またチベット自治区やウイグル自治区などの内陸部の独立運動が鍵を握るかもしれません。


      日本政府サイト攻撃へ 中国ハッカー組織(47ニュース)
                      逮捕された中国船長の祖母急死 心労?反日感情刺激も(47ニュース)






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 先日、あるネットで、とても驚いた記事がありました。同じ専業主婦として、なんだか他人事ではないような気がして、読んでみました。それは、以下のような内容でした。

<引用開始> 


エリア33歳の専業主婦、2歳年上の主人と結婚して3年。
主人は元々共働きの希望でしたが、私自身は専業主婦の生活にあこがれていたのもあり、専業主婦になりました。家計は問題ありませんでしたが、彼自身はそのことに納得がいかなかったようで、
事ある毎に専業主婦であることをネチネチと責め立てていました。
私は耐えられなくなり「専業主婦だって24時間、365日働かないといけないのよ。」とキレてしまいました。すると主人は「すまなかった」「これからはエリアに家事の負担をかけないようにする」と言ってくれました。その時私はすごく感激したのですが、実はそうではなかったのです。
その時から主人の報復が始まりました。
掃除洗濯は主人がするようになりました。私が掃除洗濯をしようとしても「これはエリアの仕事ではない」「(主人が)頼んだのでないから何も渡せないよ」料理については主人と週2回ハウスキーパーの方が来て食事を準備するようになりました。それでは困るので私が食事を作ると「気にいったらお金を出すよ」と言って、私の料理に手をつけなくなりました。
給与口座が変更も変更され、私は月に2万円の小遣い(この小遣いという言い方も嫌です)しか現金を渡されなくなりました。これが1年前です。
 それからの私は朝起きても何もすることもなく、テレビやネットをすることしか出来なくなりました。外に出かけたくとも、この小遣いでは何もできません。籠の鳥のようで日々落ちていく自分が感じることができました。そして今夜、主人から「エリアは妻として何をした?」「何も出来ていないよね」「エリアをリストラする」と言われてしまいました。
私はどうすればよいのか教えていただけませんでしょうか?

<引用終了>

 この夫婦に関してただ私がただ言える事は、すでに結婚を維持するのは無理だという事です。このケースは極端な例だと思いますが、相談者のように、ただ専業主婦というだけで、何もしない(できない)でいると、旦那様からも必要とされず、結果リストラされることもあり得るのでしょうか?(子供がいれば、話は変わってきますが)
 一般的に、旦那さんがリストラ離婚されるという話はよく聞きますが、逆もありの時代になるのかもしれません。でも、確かに旦那様の言い分も厳しいようですが、有道理です。企業ならば、なおさらです。でも、逆の立場からすると、旦那様には女性の一人すら養う甲斐性がなかったとも言えます。どっちもどっちというところでしょうか。実際相談者の詳しい経歴等は分かりませんが、彼女と比べて違う点は、私には子供がいて、夫婦間、親戚間の信頼関係がある、そして何かを学ぼうという意思があるという点かもしれません。現在幸いにも、私は好きな事を習い、ある程度自分の時間が作れるという環境にあります。そのおかげもあり、「秋月」に参加し、色々な事を学んでいます。
 
 最近は、日本でも専業主婦に憧れる20代の女性が増えているそうです。中国でもその傾向が強いようです。(お金持ちと結婚をしたいという女性が急増、愛人でも構わない)中国人の友人も皆、私のような専業主婦は憧れだと口を揃えて言います。でもこれからは、そんな楽なものではなくなりそうです。(注:一概に、専業主婦は楽とは言えません)
        
 私にも息子がいますが、男性にとっては、今後さらに厳しい時代となります。それとともに女性にとっても、ある意味厳しい時代となるのではないでしょうか。男女によって適正、役割はそれぞれ違いますが、必要とされる人間でなくてはならないという点は、共通だと感じました。
 
 今は生活に困っていなくても、これからの時代は何が起こるか分かりません。そんな時に備えて、大切な人を守る為には、お金ではなく、知識や資産が必要になってきます。特に資産もなく、ものすごい専門知識(医師や技術者、研究者など)もない人はどうしたらいいのでしょうか?それは、今からでもいいので、学べばいいのです。少しでも早い方が他の人よりも有利であり、若い方が吸収も早く、頭も柔軟で、有用に活かす事ができると私は思います。(何歳を若いと思うかは、ある程度は自分次第です)

 学びたい人はこちらをクリック→「秋月だより」


 さらに今、「秋月」では翻訳ボランティアを募集しています。そこに集う人々の中で、またお互いに切磋琢磨し合える事もできますし、翻訳以外の事も同時に学ぶ事ができます。そして何よりも、これからの時代にあった方法で学ぶ事ができるでしょう。
 私は、中国語を学び、翻訳もしています。さらなるレベル向上を目指しています。私個人的には、同じように中国語ができる人を切望しています。というのも、必要性が高い割に、人数が不足しているからです。さらに、会話が堪能であれば、大歓迎です!なぜなら、中国語は、発音に関しては、正直短期間での習得が困難だからです。発音の仕方、抑揚の付け方を学び、そして日本語ではあまり使わない舌と口の筋肉をつける事が不可欠です。(これはあくまでも正確な発音を取得するためには必要ということです)ある程度その基礎を身につけている人又は若いうちでないと正確な発音を身につけるのは困難だと思います。(日本人に中国語を教えている先生も同じ意見でした)ただし、発音などにこだわりがなければ、そこまで追求する必要はありませんが。
 専業主婦の方など、育児をしながらでも比較的時間があるうちに勉強するのは、非常に有効です。生活が困窮してしまえば、勉強なんていっていられなくなります。安泰ではなくなるかもしれないそれまでに、学んでおいた方がいいのかもしれません。この記事を読んで、少なからず危機感を感じたのは、私だけでしょうか?

 語学に興味のある方は、是非一度こちらをお聞きください→ごきげんいかが? 
 

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 9月7日、沖縄県の尖閣諸島の日本領海域で、中国の底引き網漁船が会場保安庁の巡視船に衝突した事件で、石垣海上保安部は8日、公務執行妨害容疑で漁船の中国人船長ヂャン其雄容疑者(41)を逮捕したという報道がありました。この尖閣諸島では、以前から領有権を主張する中国や台湾の活動家らが漁船で上陸を目指し、日本の領海に侵入したりと、領海警備の海上保安庁巡視船と衝突するなどのトラブルが発生しているところです。以前「中国人の縄張り感覚」でも、感覚の違いについて書きましたが、中国の領土に対する意識もまた特有です。

 尖閣諸島(せんかくしょとう)は、沖縄県石垣市に所属し、東シナ海の南西部(八重山諸島の北方)にある島嶼群。尖閣列島ともいう。中華人民共和国では釣魚島、中華民国では釣魚台列嶼と呼ぶ。1880年代後半から1940年にかけ、琉球諸島の住民が建設した船着場や鰹節工場などがあったが、後に無人島化した。1971年に地下資源埋蔵の可能性が確認されると、領有権を巡って中華人民共和国中華民国が領有権を主張し出した。日本国政府は沖縄県石垣市に、台湾宜蘭県に属すと、各々主張している。

 古来、中国の世界観によると、全世界は「中国」に住む天子の領土であり、そして全人類はみな、この天子に服従する臣民であると考えられてきました。しかし、全土は広大で、天子の威令も中央から遠く離れれば離れるほど、及びにくくなります。そういった地域は、天子が現地の首長に官位を与え、間接統治をしていました。分かりやすくいえば、辺境の遠く離れた地域では、現地の権力者が天子に贈り物を貢ぎ、官位をもらい、天子の威光を借りて統治する、これを「冊封」といいます。いわゆる自治領ないし属国ということです。
 日本では、古代邪馬台国の女王卑弥呼が、魏に使いを送り、「親魏倭王」の称号をもらい、統治したのはよく知られています。その後、聖徳太子の時代から外交方針を変更し、対等な国交を要求し、日本は唯一中国の属国となる事を免れましたが、匈奴やモンゴルは軍事力が弱まると、冊封を行うほかありませんでした。さらにベトナム、朝鮮も属国とならざるを得ませんでした。

 この東アジア冊封体制が破綻したのは、アヘン戦争以降です。しかし、中国人の心の底には、いまだかつての冊封体制の記憶が残っており、中国の歴代王朝の中で最大の領土を支配した清朝の領土範囲が基準となっています。よって、冊封国であった朝鮮、琉球(沖縄)、ベトナム、タイ、ビルマ(ミャンマー)は、中国の縄張りなのです。こちらからすれば、言いがかりだと思うのですが、中国人は当たり前だという考えなのですから、話し合いなどでは解決しません。上の地図にもあるように、南沙諸島も中国は領有権を主張しています。そうすると、当然台湾は中国の一部だという意識ですし、沖縄も当然危うい立場に置かれます。今は、まだアメリカの軍事力によって、牽制していますが、近い将来、アメリカがアジアから、また沖縄から撤退すれば、状況は激変するでしょう。

参考文献:「貝と羊の中国人」




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 現在中国語を習い始めてから15年ほどが経ちます。就職.結婚.出産育児のブランク9年ほど除くと、さほど大した学習期間ではありませんが、最近翻訳をしたり、中国語のネット新聞を見る機会が増え、また中国の歴史や言語についての本や、翻訳についての書籍を読んだりするなかで、日本語の表現と中国語の表現の違いや、新たな面白さに気がつきました。

 例えば、日本語の誰が誰に何をするのかという主語や対象の省略と遠回しな言いかたですが、中国語では、ここが明白でないと、誤解を招いてしまいます。日本人であれば、たとえ省略されていても、常識で分かるので、省略していいのでしょうが、またその常識の範囲も中国人と差があるのです。驚く事に、中国人は大雑把である一方、ある面ではとても緻密なのです。今私が読んでいる「中国翻訳作法」という本の例をみると、非常に面白い例がありました。
 小学校で、ギョウ虫検査の案内の用紙が配られました。日本語では次のように書いてありました。

『保護者の皆様へ    ギョウ虫卵検査のお知らせ

  1.  朝、目が覚めたらすぐにピンテープを肛門のところにあてて5〜6回上から指強く押し付けて取ってください......(省略)                                                                                   取り終わったら、提出日に学校へ持参してください。.....』
という内容ですが、ある中国人児童の母親はこの手紙を読んで、朝の出勤前の忙しい時間に慌てて、母親が小学校に持参してきたそうです。また、「これはうちの子供の肛門にあてて検査するのですよね?」という確認の電話まで(笑)。まず、日本人ならば間違える事はないでしょう。子供の検査をして、子供に持たせて提出する。これは、当然の常識だからです。それでも中国語ならば、次のような表現になります。

『各位家长              检查蛲虫通知

1.  这种检查法需要您做的是,清晨当您孩一醒来时,马上把粘胶玻璃纸贴在孩子的肛门处,然后用手指在上面 略微用力按压五至六下,.....

     都做完装好后,按指定日期让孩子拿到学校交给老师。........』

となり、下線部の箇所で必ず誰が、誰の、といった事を誤解の無いように、その都度明記しています。

参考:「中国語翻訳作法」


 それとは対照的に、日本語はどちらかというと感覚的な繊細な表現の単語が充実しています。例えば、「痒い」痒いは、くすぐったいやこそばいや色々な表現がありますが、中国語は,ただ「痒」の一言です。
 しかし、その反面、中国語は数字や空間表現、料理に関する表現は非常に細かく別れています。日本語では、ある月の二番目の日も、二日間という期間も同じように「二日」と言いますが中国語では前者は「二日(二号)」、後者では「两天」といいます。同じ二でも、分けられるのは「两」、分けられないものは「二」を使います。ですから、誤解の余地はありません。数字の読み方も、日本語は「1050」は「せんごじゅう」と言いますが、中国語は「一千零五十」(一千とんで五十)といいます。また、聞き取りで間違いやすい「一」(イー)と「七」(チー)ですが、「一」は(ヤオ)とも読み、聞き間違いのないように、使います。この他に、時間やスピードを表す言葉や料理に関する言葉は、とても緻密です。これも、中国の過去の歴史において、商業、軍事、政治的に揉まれてきたからなのです。

参考:「貝と羊の中国人」

 今回、翻訳を通して色々な中国の歴史的背景や感覚の違いなどを学ぶ事ができました。ただ単に覚えるだけの学習とは、また面白さも違います。(更に困難を伴いますが...) 言語には、歴史や知恵や文化、その国の人々の性質などが反映されていています。ですから、言語を学ぶ上で、その国の歴史や文化を学ぶ必要もあり、又逆に言語からその国の人々の特性を知る事もできます。また、私に取ってそれ以上に大きな収穫は、翻訳を添削してもらう為に、中国人の友達や、中国語の先生とコンタクトを取る事が増え、それに伴い、自然と中国語を話したり、書いたりする機会も増え、また更により一層色々な語学情報を得る事ができたのことです。








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